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今月の健康コラム

脳の障害「アスペルガー症候群」

2015年6月1日

常識がない、その場の空気を読むことができない、自分のことしか話さない、などといった特徴がある場合、「アスペルガー症候群」の可能性があります。気付かずにいると、社会に適応するのに時間がかかったり、二次障害を発生することもあります。

アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群は、発達障害という、先天性脳機能障害の一つです。オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーが最初に症例を報告したことから、その名が付けられました。
広い意味では発達障害のうちの一つである自閉症に含まれ、コミュニケーション障害、対人関係・社会性の障害、パターン化した活動、限定的な興味・感心などの特徴が見られます。

● アスペルガー症候群の特徴(一例)

  • 相手の気持ちを考えない
  • 友人関係を築けない
  • 暗黙のルールがわからない
  • 会話をするとき、冗談や比喩・皮肉がわからない
  • 行動がパターン化していて融通がきかない
  • 興味や関心の対象が限定され独特なものが多い
  • 表情や身振り、声の抑揚、姿勢などが独特
  • 動作がぎこちない

< 幼少期の特徴 >

  • ひとり遊びが好き(集団で遊ばない)
  • 同じ遊びや行動を繰り返す傾向が強い
  • 他人にあまり関心がない

自閉症と異なるのは、幼少期に言語発達の遅れが見られないこと、一見して障害があるように見えないことです。このため発見が遅れやすい傾向にあります。成長に伴い、アスペルガー症候群の特徴がはっきりとあらわれてきますが、気付かずに適切な対応を取らずにいると、ストレスからうつ病や強迫性障害などにかかることもあります。
アスペルガー症候群の原因ははっきりとはわかっていません。心の問題や親の育て方などは関係ありません。

治療について

アスペルガー症候群の特徴が見られた場合は、できるだけ早く専門家に相談しましょう。子どものうちであれば、児童精神科、小児精神科、保健所、児童相談所、療育センター、教育相談所、地域の自閉症の会なども視野に入れ、信頼できる専門家などに相談しましょう。
現代の医学ではアスペルガー症候群を根本的に治療することはまだできませんが、早い時期からその特徴を理解し、専門家に相談しながら家庭や地域で成長に合わせた療育・教育的な支援を行うことで、その後の社会生活を送りやすくすることができます。

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