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今月の健康コラム

「逆流性食道炎」

2014年12月2日

逆流性食道炎とは、胃液や胃で消化される途中の食物が逆流する病気です。中高年に多い病気といわれていますが、最近では食生活の変化や生活習慣の乱れ、ストレスによって若者にも増えています。

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは、胃液や胃で消化される途中の食物が食道に逆流し、食道の粘膜を荒らすことによって炎症を起こす病気です。胃液は、食物を消化するための強い酸性の胃酸や消化酵素を含んでおり、強い刺激性があります。食道の粘膜は、胃液に対する抵抗力が弱いため、胸やけ、嚥下障害、呑酸、咳や喘息様発作など様々な不快な症状が生じます。

● 症状一例

胸やけ みぞおち、胸、のどに熱く焼けるようなものがこみあげてくるような感じがします。
嚥下障害 のどが詰まり、食べ物を飲み込むことが困難になります。
呑酸 苦いものやすっぱいものが口まであがってきます。
のどに違和感を感じたり、激しくせきこんでしまう。逆流した胃液が、のどや気管支を刺激して咳などが起こります。

この他にも、さまざまな症状があります。

原因

逆流性食道炎の原因には、胃液が食道に逆流しない仕組み(下部食道括約筋等)が弱まり、胃酸が増えすぎることで起こります。
次のような原因があげられます。

● 原因

脂肪の多い食事、
食べ過ぎ
胃酸の過剰分泌があげられます。油の多い食品を日常的に摂取する等、胃の活動が活発になりすぎて胃酸の分泌量が増え、胃酸の逆流が起こりやすくなります。また、食物の過剰摂取も胃の活動を活発にし、胃酸の過剰分泌を起こします。
加齢 加齢による下部食道括約筋の働きの低下があげられます。下部食道括約筋とは、胃から食道への逆流を防ぐ役割を果たす筋肉で、食道と胃のつなぎ目にあります。加齢や胃の手術などにより、下部食道括約筋が低下すると、胃酸の逆流が防ぎにくくなります。
おなかの圧迫 肥満やベルトなどによる腹部の締め付け等の腹圧の上昇もあげられます。腹部の圧迫によって胃の中の圧力が高くなるため、胃液の逆流を起こしやすくなります。
ストレス ストレスも要因の一つにあげられます。
胃酸の分泌量は、ストレスによって増加します。胃酸の分泌量が増えることにより、胃酸過多状態となり胃酸の逆流を起こしやすくなります。

ピロリ菌と逆流性食道炎の関係について

ピロリ菌によって胃に炎症が起こると、胃酸の分泌が少なくなると考えられています。
衛生環境の改善や除菌治療により、ピロリ菌に感染している人の割合は低くなってきました。このことが近年、逆流性食道炎が増えたことのひとつの原因と考えられています。

予防・対策

逆流性食道炎は、生活習慣の乱れによる傾向が多くあります。日常生活の見直しで改善していきましょう。

  • 脂肪分やタンパク質の多い食事をとりすぎないようにしましょう。
  • 食べ過ぎに気をつけ、腹八分目を心がけましょう。
  • 食生活の改善や適度な運動を心がけましょう。
  • アルコールやカフェイン、たばこなどは胃酸の分泌を高めるので、過度な摂取は控えましょう。
  • 胃を圧迫しない服装や正しい姿勢を心がけましょう。
  • ストレスを溜めすぎないように心がけましょう。

異変を感じた場合は、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。

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