会員ページ
文字サイズの変更

今月の健康コラム

「糖尿病」

2015年12月21日

「よく見たり聞いたりはするけど……」と、漠然と知っている方が多いのが糖尿病。中高年の患者数が最も多いとされていますが、近年では、食生活の欧米化などにより小中学生の子どもにも増加しています。正しい知識を身に付け、生活習慣に気を配ることが大切です。

糖尿病とは

血液中のブドウ糖の濃度が、適切な範囲を超えて慢性的に高い状態が続くことを糖尿病といいます。食事などにより体内に吸収されたブドウ糖は、血液中に流れ込み全身へと送られることで、わたしたちの活動エネルギーとなっていきます。
通常は、すい臓から分泌されるホルモンであるインスリンの働きによって、一定量に保たれています。しかし、インスリンが上手く働かなかったり、分泌量が少なかったりすると糖尿病になるリスクは高まってしまいます。

糖尿病における具体的推移

糖尿病有病者と糖尿病予備軍の年次推移

20歳以上の男女を対象とした統計では、平成24年に初めて減少傾向に転じていることがわかります。一方で、食生活の欧米化や生活習慣の変化により肥満小児も増え、生活習慣の乱れが引き金となり発症する2型糖尿病においては、10代で発症する子どもが増加傾向にあります。早期に発症してしまうと、大人になってから合併症にかかるリスクも高くなり、長期にわたり糖尿病と付き合っていかなくてはならないこともあります。「糖尿病=中高年の病気」ではなく、今や若年層にも広がっているのです。

糖尿病の分類と合併症

糖尿病は大きく分けて4つに分類されています。

  • 1. 1型糖尿病
  • 2. 2型糖尿病
  • 3. 妊娠糖尿病
  • 4. その他

また、糖尿病で最も注意しなくてはならないことが合併症です。

  [細小血管合併症]

  • 1. 糖尿病性網膜症
  • 2. 糖尿病性腎症
  • 3. 糖尿病性神経障害

  [大血管合併症]

  • 1. 動脈硬化による心筋梗塞、脳梗塞
  • 2. PAD(末梢動脈疾患)

以上5つが代表的な合併症として挙げられています。

糖尿病の治療法

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 薬物療法

糖尿病の進行具合やそれぞれの状態に合わせた治療を行っていきます。食生活の改善や健康の増進に努めるなど、日々のライフスタイルを見直すことも糖尿病を防ぐことへ繋がります。特に、忘年会が近づくこの時期は暴飲暴食などに注意し、バランスの良い食生活と適度な運動を心がけるようにしましょう。

1月には糖尿病の分類と合併症。2月には予防や検査、治療法などを詳しくご紹介していきます。

  • インデックス
  • 前のページ
  • 次のページ
わたしの町のお医者さん
今月の健康コラム
バックナンバーはこちら
千葉市医師会 多言語診療ツール
千葉市医師会シアトル計画
千葉市救急受診ガイド
  • リンク集
  • サイトマップ
  • サイトポリシー
ページトップ
© Chiba City Medical Association