会員ページ
文字サイズの変更

今月の健康コラム

「乗り物酔い」を防ぐには

2014年5月1日

電車やバス、飛行機、船などに乗るとき、乗り物に酔うのが心配な方は、体調を万全に整え、「乗り物酔い」対策をしっかりとって出かけましょう。

原因と症状

乗り物に酔うのは、自律神経失調症の一つといわれています。乗り物から感じる揺れや傾き、加速・減速などが内耳に与える刺激と、目に映る景色や体で感じる情報との調和が取れなくなり、感覚に混乱が生じることで起こります。このほか、ストレスや不安などの精神的な問題も原因の一つと考えられており、過去に乗り物に酔ったことがある場合、それがトラウマとなるケースもあります。

乗り物に酔うと、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。乗り物に乗っていることが原因なので、可能であれば乗り物から降りることが一番ですが、難しい場合は窓を開けて外の新鮮な空気を吸ったり、リラックスできるような体勢をとりましょう。そのまま眠れるようであれば寝てしまうのも一つの方法です。吐き気があるときは我慢せず吐いた方が楽になる場合もあります。

酔いやすい年齢

乗り物酔いは平衡機能の発達と関係しているため、機能が発達し始める小学生から中学生のころが一番酔いやすく、逆に機能が未発達な赤ん坊や老化が始まった高齢者は酔いにくいといわれています。ただし、大人になっても乗り物に酔う、または大人になって初めて乗り物に酔った、という方は耳や脳に問題がある場合もあるので、そのような場合は一度かかりつけ医に相談するか、耳鼻科を受診しましょう。

酔いを防ぐポイント

  • 前日には十分な睡眠をとり、寝不足の状態で乗らないようにする。
  • 体を締め付けるような服は避け、ゆったりとリラックスできる服を選ぶ。
  • 空腹時や食事をした直後に乗ることは避ける。
  • なるべく揺れが少ない場所に座る。
  • 進行方向と同じ方向を向いて座る。
  • 乗り物の中で読書やゲームはしない。
  • 「酔うのではないか」と不安になるようであれば、楽しい話をして気を紛らわす。
  • 心配ならば、かかりつけ医に相談しましょう。

大切な用事や、家族や友達との旅行で酔わないよう、体調管理も含め、対策は万全にしておきましょう。複数人で出かける場合は、事前に自分が乗り物に酔う可能性があることを伝えておき、サポートを頼んでおくと安心です。

また、市販の酔い止め薬もあらかじめ飲んでおきましょう。服用するタイミングは薬によって異なります。それぞれの説明をよく読んでから服用してください。薬を飲むことで、「酔うかもしれない」という不安を払拭することにも繋がります。

  • インデックス
  • 前のページ
  • 次のページ
わたしの町のお医者さん
今月の健康コラム
バックナンバーはこちら
千葉市医師会 多言語診療ツール
千葉市医師会シアトル計画
千葉市救急受診ガイド
  • リンク集
  • サイトマップ
  • サイトポリシー
ページトップ
© Chiba City Medical Association