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今月の健康コラム

血液感染による病気「C型肝炎」

2018年9月18日

血液を介して感染するC型肝炎。初期症状がほとんどなく、気づいたら肝硬変や肝がんに進行している場合があります。早期に発見して治療を受けることが大切です。

C型肝炎とは

 C型肝炎は、C型肝炎ウィルスによって引き起こされる肝臓の病気です。C型肝炎ウィルスに感染している人の血液が他の人の血液中に入ることで感染します。

 C型肝炎ウィルスに感染すると、多くの場合自覚症状が無いまま肝細胞の破壊と修復を繰り返しながら少しずつ病気が進行しますので、早期に診断し治療を行うことが重要です。

C型肝炎の感染経路と経過

以下の様な方々は一般の方よりC型肝炎ウィルス感染の可能性が高いと考えられています。

  • 1992年以前に輸血、大きな手術を受けた方
  • 1988年以前に血液凝固因子製剤を投与された方
  • 長期の血液透析を受けている方
  • 臓器移植を受けた方
  • 薬物乱用者
  • 不衛生な環境で入れ墨を入れた方

 C型肝炎ウィルスに感染すると2~14週間の潜伏期間を経て急性肝炎を発症することもありますが、多くの人は自覚症状に乏しいままウィルスが排除されずに慢性化し約70%の人が慢性肝炎になると言われています。

 病気が進行すると肝硬変になり食道静脈瘤の破裂や肝性脳症、肝癌の発生など生命にかかわる重大な合併症がおこりやすくなります。

C型肝炎の検査・治療法

 C型肝炎と診断するためにはまず血液中のC型肝炎ウィルス抗体(HCV抗体)の測定を行います。HCV抗体が陽性の場合は血液中にC型肝炎ウィルスがいることを確認し、ウィルスの型、肝機能により治療法が決められます。

 以前は、インターフェロンの注射が治療の中心でしたが現在は経口薬による治療が主流になっています。

 また、医療費助成制度も導入され治療が受けやすくなりました。千葉市にお住まいの40才以上の過去に検査を受けたことが無い方は無料でHCV抗体検査が受けられますのでかかりつけ医にご相談下さい。

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