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今月の健康コラム

冬でも注意「冬の脱水症状」

2018年2月21日

体から水分と電解質が失われる「脱水症状」。熱中症をともなう夏だけではなく、冬にも起こることがあります。喉が渇きにくいなど夏場に比べて水分摂取が少なくなることも原因の一つです。特に子どもや高齢者は、脱水症状に陥るリスクが高く注意が必要です。

冬の脱水症状とは

冬は、空気が乾燥し、さらに気密性の高い室内でエアコンなどの暖房器具を使用すると湿度が下がります。乾燥した環境では、特に自覚がないまま皮膚や粘膜、あるいは呼気から、水分が失われる「不感蒸泄」が増えていきます。また、汗を意識しない冬は水分を失っている自覚が少なく警戒心も下がり、夏場に比べ水分の摂取が減りがちとなり水分不足を引き起こす可能性があります。
体の水分は、夜寝ている間にも失われ続けています。寒いからと暖房器具をつけたまま寝ていると、室内の湿度がさらに下がり「不感蒸泄」が増えてしまいます。加湿器の適切な使用や寝る前のコップ一杯の水が、睡眠中の脱水予防につながります。

水分欠乏型と塩分欠乏型脱水とは?

脱水には、主に水分が喪失する「水分欠乏型」と水分と電解質を同時に失う「塩分欠乏型」があります。「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスから起こる下痢やおう吐は「塩分欠乏型」の脱水を引き起こします。
この場合の脱水の対処として、塩分を補わず水だけを飲んでしまうとかえって脱水症状が進行します。体には体液中の電解質の濃度を一定に保とうとする働きがあります。体内の電解質が減少したままの状態で水だけを飲んでしまうと体液中の電解質濃度が下がり、体はその濃度を元に戻そうと、尿として水分を排出しようとするのです。当然、水分とともに電解質も出てしまい、体内の体液量と電解質の量はますます減ってしまうという悪循環になります。下痢やおう吐を発症した場合は、水分とともにナトリウムやカリウムといった電解質、糖分を適度に補給しなくてはなりません。

脱水症状のサイン

  • 手先などの皮膚がカサカサする
  • 口内が粘る
  • 体がだるくなりやる気や活力が低下する
  • めまいや立ちくらみが起こる
    (脱水症状がかなり進行している危険な状態の場合もあります) など

冬の脱水を防ぐには

乾燥しやすい冬は、室内の湿度を50~60%前後にキープすることが他の病気の予防にもつながります。最適な湿度を保つには、加湿器を使用する、換気を定期的に行うなどの方法があります。また、室内の照明を発熱量の少ないLEDに変えることでも室内の乾燥を防げます。
喉が渇いていないと感じてもこまめに水分補給を行うことが大切です。また、食事の際には、ホウレンソウや小松菜といった水分と電解質が豊富な緑黄色野菜、リンゴなどの季節の果物を積極的に摂るとよいでしょう。水分補給がどうしても減りがちな人は、経口補水液を摂取してもよいでしょう。

体に異変を感じたら、すぐに経口補水液などの水分を摂取し、改善しない場合は、そのままにせずかかりつけ医を受診しましょう。

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