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今月の健康コラム

脂質異常症「治療法・予防法」

2017年6月14日

前回は脂質異常症の全体像や種類、動脈硬化について詳しく触れました。今回は生活習慣が原因ともいわれる脂質異常症の「治療法・予防法」を紹介します。

脂質異常症の治療法

脂質異常症は多くの場合、生活習慣と深く関係しています。治療の基本は食習慣の改善、体重の管理、運動習慣を身に付けることです。体重が適正になると脂質異常症だけでなく、高血圧や糖尿病などの改善効果も得られます。長く続けていくことが大切なので、普段の生活で心がけるようにしましょう。

■主な治療法

  食事療法 脂肪分の多い食事は、コレステロール値が高くなり動脈硬化の進行を早めるため、肉や卵など動物性脂肪が多く含まれる食品の多量摂取は控えましょう。食物繊維を多く含む野菜や血清脂質値を下げたり動脈硬化を抑制する食品を積極的に摂り、摂取カロリーをコントロールすることが大切です。
  • 控えるべき食品 : 肉、卵、甘いお菓子、清涼飲料水、アルコール など
  • 摂取したい食品 : 野菜、魚類、大豆製品類 など
  運動療法 ウォーキングなど適度な有酸素運動を続けると、中性脂肪を減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やすことができます。運動は、肥満予防や解消にも役立つため、毎日続けて習慣づけることが重要です。
心臓や関節などに病気がある方は、必ずかかりつけ医に相談してから行うようにしてください。
  薬物療法 脂質異常症の薬には、LDL(悪玉)コレステロールを下げる薬や、中性脂肪を下げる薬があります。
薬を2~3か月服用しても、脂質管理目標値まで下がらない場合は薬の変更や増量が検討されます。薬の効果を出すためには、医師や薬剤師の指示通りに服用することが大切です。また副作用の症状が出ていないか確認する必要があるため、定期的に血液検査を受けましょう。

脂質異常症の予防法

■標準体重を目指しましょう

肥満傾向が認められる場合には、標準体重を目標に減量する必要があります。1か月間で現在の体重の5%程度の減量からはじめるのが体重維持のポイントです。また、標準体重や、1日の適正エネルギー量は下記の方法で計算できます。

標準体重=身長( m )×身長( m )×22
1日の適正エネルギー量(kcal)=標準体重(kg)×25~30(kcal / kg)

■バランスのよい食事を心がけましょう

食事は、和食を多く取り入れ、過剰なカロリー摂取は避けましょう。三食きちんと取り、早食いやまとめ食いはできるだけ避けましょう。また、就寝2時間前には食べないように心がけましょう。

≪ 食事の栄養バランスのポイント ≫

  • 炭水化物は60%摂取する
  • タンパク質は15~20%摂取する
  • 脂肪は20~25%摂取する
  • コレステロールを控える(1日300mg以下にする)
  • 食物繊維を摂取する(25g以上)
  • アルコールは控える
  • 野菜を摂取する

■普段から運動をしましょう

毎日何かしら体を動かすことは身体的にも精神的にも大切です。運動不足で体力が低下している人ほど、動脈硬化が進みやすいといわれています。散歩やウォーキング、軽いジョギング、水中歩行、サイクリングなどの有酸素運動を行い、15分以上続けましょう。

脂質異常症は、動脈硬化を起こす一番大きな原因ですが、一人ひとりが自分にあった予防法を実践すれば防げるものです。
まずは、生活習慣の工夫からはじめて、気になることがあったらかかりつけ医に相談しましょう。

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