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今月の健康コラム

「おたふくかぜ」

2015年11月2日

毎年流行のシーズンがやってくるおたふくかぜ。「子どもの病気」と、思い込んでいる大人も多いのではないでしょうか?意外と怖いのが、大人になってからの感染による重症化。合併症なども引き起こすおたふくかぜには、年齢を問わず注意が必要です。

おたふくかぜとは

流行性耳下腺炎、ムンプスとも呼ばれます。
ムンプスウイルスの飛沫・接触感染が要因となり、耳の下の腫れや痛み、発熱や頭痛、倦怠感などの症状が引き起こされます。2~3週間の潜伏期間を経て発症し、通常1~2週間程度で軽快します。しかし、合併症として無菌性髄膜炎、難聴、睾丸炎、卵巣炎、膵炎などを起こし、重症化に繋がる場合もあります。体調管理を心がけ、気になる症状を感じたら早めに医療機関に相談しましょう。

感染後の症状と合併症

子ども・大人とも基本的には、耳の下の腫れや痛みに始まり、発熱や頭痛を引き起こします。大人のほうが重症化しやすい理由としては、体内に入ったウイルスに抵抗する力が強いため、その反動で症状が強く出てしまうのです。
大人がかかりやすく、重症化しやすい合併症としては以下のものが挙げられます。

成人男性 睾丸が腫れや痛みを伴い萎縮してしまう睾丸炎。成人になってからおたふくかぜに感染することで、重症化し、生殖機能を失うリスクも高まります。
成人女性 卵巣が炎症を起こす卵巣炎。おたふくかぜに感染したことによる発症率は低いものの、発症してしまうと不妊に繋がる恐れもあるので注意が必要です。

ウイルスの治療と予防・対策

現在のところ、発症した場合はその症状への対症療法を行うことが主な治療とされています。

予防・対策

  • マスクの着用 … 飛沫感染を予防して、周囲への感染拡大を防ぐことも大切です。
  • 手洗い、うがい … 日常生活の中でこまめに行うことで、感染力を弱めましょう。
  • 休養をとる … 外出を控え、無理をせず安静にしましょう。

異変を感じた場合は、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。

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