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今月の健康コラム

子どものおう吐、下痢……「感染性胃腸炎」を防ぐには

2012年1月30日

冬から春にかけて子どもがおう吐したり下痢になる病気が多くなってきます。これは学校や家庭を中心に「感染性胃腸炎」の流行が広がるためですが、予防・対策にはどのような点に気をつければよいのでしょうか。

感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎とは、文字通り感染して広がる胃腸炎の総称で、ウイルスや細菌によって起こります。冬から春にかけてはノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス性が多くみられます。ノロウイルスは11月から12月、ロタウイルスは2月から4月という流行期が知られていますが、保存食品の発達や冷暖房設備が普及した現在、真夏でも発生することがあります。
ウイルス性の場合、潜伏期は1~2日程度です。一般にノロウイルスは乳児から成人まで幅広い年齢で、ロタウイルスは学童以下の乳幼児を中心に発症します。乳児・高齢者や基礎疾患をお持ちの方は重症化の恐れもありますので注意しましょう。

感染性胃腸炎の主な症状
おう吐(吐き気) 軽い吐き気だけという人から、おう吐・下痢が続き重症の脱水症になる例まで幅広い症状が起きます
下痢 十数回に及び、ロタウイルスの場合しばしば白色便になります
発熱 おう吐・下痢とともに高熱が続くケースが見られます

感染を防ぐには

ノロウイルスというと“ウイルスに汚染された食べ物による食中毒”というイメージがあるのではないでしょうか。ところが実際に多いのは、保育所・幼稚園・学校、また家庭などで、人から人とへうつっていくケースです。人と人が密着する時間が長い場所では、吐いたものや糞便にふくまれるウイルスが、手などを介して、口から感染するのです。
家庭での予防に何よりも大切なことは、家族全員の徹底した手洗いです。おむつ交換するとき、トイレのあと、調理・食事の前には特に入念に手洗いを行い、ペーパータオルで手を拭きます。液体のせっけんをつけて、指先や指の間をていねいに洗いましょう。拭き取った紙類・おむつはビニール袋に入れて密封し捨てます。
消毒には、ノロウイルスの場合は塩素系消毒剤、ロタウイルスの場合は70%アルコールで充分とされていますが、一度拭いてから乾くのを待って二度拭きするのが効果的です。

感染性胃腸炎の治療は

いまのところ、ウイルスに直接対処する薬はありません。吐き気止め・整腸剤・脱水への対応といった対症療法が中心となります。
大切なのは、子どもが脱水症にならないように気を配っておくことです。子どもに、ミルク・母乳を含めた水分摂取が充分でない、尿の回数・量が減っている、口が渇いて顔色が悪く、いつも元気に走り回っているのに横になりたがったり寝がちだったりしている、といった様子が見られたら、脱水症状が疑われます。
少しでも気にかかるようでしたら、かかりつけの医などの医療機関を受診するよう心がけてください。

※6か月以下、基礎疾患がある、高熱がある、連日でおう吐がある、3~4日以上下痢が続く、下痢やおう吐物に血液が混じる、強い腹痛がある場合も受診の必要があります。

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