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今月の健康コラム

確実に治療したい「中耳炎」

2011年12月5日

赤ちゃんや子どもに多い病気のひとつが中耳炎です。耳の構造は、奥から「内耳」「中耳」「外耳」に分けられ、そのうち「中耳」の部分に炎症が起きたり、水がたまった状態を中耳炎といいます。耳の発熱や痛みをともない、場合によって難聴も起こります。慢性化する恐れもあるため、確かな知識を身に付け、医師とともに根気強く治療を続けることが大切です。

急性中耳炎と滲出性中耳炎

子どもの中耳炎で多くみられるのは「急性中耳炎」と「滲出性中耳炎」です。急性中耳炎は、細菌やウイルスが中耳に感染して急性の炎症を起こす病気です。急性中耳炎になると、中耳に膿やガスが貯まって痛みや発熱が起こります。この膿が鼓膜を破って外耳道に出てきたのが、「耳漏」です。数日から10日程度で治癒することもありますが、長引いたり、繰り返したり、慢性化することも少なくありません。治ったように思えても、自分で判断せずに、専門医の診断を待ちましょう。

子どもの急性中耳炎の場合、発熱や耳痛が半日くらいで治まって一見治ったように見えても、実は全く良くなっていない場合がほとんどです。一度耳痛を訴えたら、症状がなくなっても耳鼻咽喉科へ行くのがよいでしょう。また、大人の急性中耳炎は子どもに比べて治りにくいことが多く、治療開始後もひどくなって難聴が悪化したり、めまいが起きたりすることがあります。

一方、中耳に浸出液と呼ばれる液体がたまるのが「滲出性中耳炎」です。痛みや発熱はないものの、耳が聞こえにくくなることが多く、治療が数年にわたることも少なくありません。子どもだけではなく、高齢者にも多いのが特徴です。

いずれにしても中耳炎になったら専門医にかかり、慢性化させないようしっかりと治療をすることが肝要です。

※余談ですが、耳の穴から入った水が、鼓膜の奥の部屋まで入ってしまうことは、普通はありません。鼓膜に穴が開いている場合は別です。

滲出性中耳炎の2つの原因

鼓膜の奥には、空気の入っている小さな部屋があります。この部屋を中耳腔(鼓室)と呼んでいます。中耳腔に液体がたまってしまう病気が滲出性中耳炎です。

滲出性中耳炎になるケースは、2つあります。1つは急性中耳炎の後に引き続いて滲出性中耳炎になる場合です。急性中耳炎になると、治る過程において中耳腔の膿が変質し液体になります。その液体がたまったまま、なかなか抜けない状態を滲出性中耳炎と呼んでいます。

もう1つは鼻の奥と鼓室を結んで鼓室の空気を出し入れしている「耳管」の調子が悪くなった場合です。副鼻腔炎や咽頭炎で耳管の働きが落ちてくると、鼓室の空気が足りなくなって鼓室の壁から水がしみ出てきます。この水がたまったままになると、滲出性中耳炎になります。

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